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多くの応募者を一同に会場に集めて行われる、説明選考会について、舞台裏を話しておきます。
オーソドックスな説明選考会は、文字通り、
1部:会社・仕事の「説明」と2部:筆記・面接の「選考会」から構成されます。
1部では、ビデオや先輩の仕事談や人事からの説明。企業をよく理解してもらう目的です。2部では、筆記試験と集団面接や個別面接などで、選別する目的です。
ここで注意しなければいけないのは、1部で、既に選別をスタートしています。会場に集まった方、全員を公平に面接することなどしません。人事マンにすれば、限られた時間ですから、1部の説明時の時から、目ぼしい人をチェックし、その方には、多くの時間を割くように、段取りをするものです。
会場に入る前に、アンケート用紙を配布され、開始前に、そのアンケートを回収していることがあります。アンケートの内容よりも、むしろ、名前と座席位置をチェックする目的に利用しています。回収時に、何らかの目印をつけておいて、次の選考時に、できる限り優先して面接しようとします。
また、事前に参加の予約を取り、席順が名前順でない場合、前の席の方に有望な応募者を配置することもあります。期待できそうな応募者に、より近くで説明を聞いて欲しいということです。後ろの席は、出入口付近に位置する場合が多く、遅れてきた応募者が出入りするため、集中できないことがあります。有望な応募者には、邪魔されずに説明を聞いて欲しい。テストを受けて欲しい。と人事の配慮が、席の配置に反映されています。
多くの応募者の中から、どうやって選考しているかといえば、それは、『応募者の視線』です。意外にも、目が合う回数が多ければ多いほど好印象を与え、合格の可能性が高くなります。ビデオやホワイトボードへの視線というよりも、説明している人に視線を合わせることが重要です。例えば、飲み屋のバーで、友人と会話していたとしましょう。そこで、別のお客が、こちらをチラチラ見ている。魅惑的な異性でなくとも、視線が合えば自然と声をかけたくなる。といった心理と似ています。
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