●面接を通じて社長を見極める奥義
社長を見極める、一番簡単な方法は、一度、社長になってみることです。
「簡単に言うけど、自分で会社を起業しない限り、今直ぐに社長になれるかよ。」と少し憤慨される方もいらっしゃるかもしれません。
決して、今の会社を辞めて、事業を起こせというのではありません。
会社に勤めながら、ゲーム感覚で会社を創ってみてはいかがでしょうか。
今の時代、1円で株式会社が設立できます。合資会社なども、リーゾナブル会社設立方法です。6万円の収入印紙代と実印さえあれば、誰でも、会社を創れます。所轄の法務局に行き、1日で、設立は完了します。仮に、書類を書くのが面倒だというのでしたら、司法書士に依頼して、プラス手数料数万円ほどの出費で大丈夫です。
一人でも、設立は可能ですが、数名で設立されてみてはどうでしょうか。
一人1万円ずつ出し合って、6人で、会社を設立する。
「会社名はどんな名前にしようとか」
「事業内容を決めようとか」
「組織をどうしようとか」
・・・・etc
6人集まって、ワイワイと、それだけでも、結構楽しいもので、1万円を出費した価値は充分にあるでしょう。
新しい事業をはじめる訳ではありませんから、自ずと、事業内容は、自分の『今の仕事』、売上は、『給与』ということになります。
いままでの、給与という、『毎月振り込まれてくるお金』から、『自分が稼いだお金もしくは売上』といった感覚に変わります。通勤交通費も、『給与にくっついてくる』ものから、『仕事を遂行するのに必要な経費』という感覚に変わります。
社長の視点、経営者の感覚というのを、一度、擬似体感しておくことが、今までの雇われ感覚を変え、仕事に対する取り組み姿勢にも良い影響を与えるでしょう。
『就社』でなく、『就職』が大事とよくいわれます。「どんな企業に入社するか」といよりも、「どんな仕事に就くか」といった点に重きを置く方が大切です。「組織に雇われる」でなく、「組織を雇っている」位の感覚が芽生えます。
転職理由の一つに、「やりたくない仕事に、異動させられた」があげられます。
組織は、ときに個人の意志を無視した、人材配置をします。しかし、雇用者から、経営者という感覚に変わっていれば、不本意の異動に対しても、対処の方法が全く違ってくるのではないでしょうか。
面接の場面でも、この感覚が言動や行動に好影響をもたらし、どんな面接官も、高い評価をすることでしょう。
更には、社長の感覚をもち経営者に近づくことで、経営者を判断する眼もできることになります。
|